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ホルモンリズムを整えるには

ホルモンリズムを整えるには

 ホルモンは体内で分泌され、身体の機能を調節してくれる物質で、血圧を調整するホルモン、血糖を調整するホルモン、婦人科に関する女性ホルモン、代謝に関する甲状腺ホルモン等、100種類位くらいあります。これらの分泌リズムが悪くなったりすれば、体調が低下し病気になることもあります。
 ホルモンのなかでプロゲステロンとエストロゲン等のいわゆる女性ホルモンは、女性の健康と美容(?)に深くかかわると言われています。これらのホルモンの分泌が悪くなったり、分泌のリズムが悪くなると生理不順、不妊などが起きます。
 また、直接的ではないとおもわれますが、情緒不安定や毛髪トラブル、肌荒れなどの要因となる可能性も言われています。
 妊娠したいと思っている方、今はそうでもないけど将来妊娠したい方、月経が不順な方、体調がすぐれない方は、ホルモンリズムを整えてみましょう。それには以下のようなことに注意してお過ごしください。

食事が基本でしょうか

1.バランスの良い食事を
バランスのとれた食生活を心がけ、なるべく数多くの食材を適量食べるようにしましょう。そして3食をきちっと食べるように心がけましょう。食事は重要なのでまた別のコラムでコメントしたいと思っています。

2.体重を意識しましょう。
身長と体重の割合はホルモンリズムに大きな影響を与えます。ただ、個人差も大きいようです。太りすぎも痩せすぎも良くないのですが、急に痩せたり、太ったりという体重変化が最も悪影響があります。特に、急激なダイエットは場合によっては治療でなかなか治癒しないホルモンリズムの悪化を引き起こすこともありますので、ご注意下さい。太り気味の方は少しずつ減量していくようにしましょう。

3. 禁煙しましょう。
喫煙は卵巣機能を低下させます。受動喫煙も問題となりますので、可能であれば周囲の方にも禁煙して頂きましょう。

運動も重要です。

4.適度な運動
適度な運動が効果的です。と言っても一人で何か運動を、と言っても、できる方とできない方がいますし、自分に合わないものもあるので、楽しみながらできるものが良いと思います。

5.十分な睡眠
十分の睡眠もホルモンの状況を良くするためには重要です。逆にホルモンのリズムが乱れると不眠などになります。日中に日の光にあたるのも良いのですが、難しいですよね。時間のある時はそれに気を付けていくと良いと思います。

6.ストレスが少ない生活を過ごしましょう。
ストレスも、ホルモン分泌の低下やリズムの乱れに影響があります。
コロナ禍が続く中、現在の生活や仕事環境などでストレスが多くなってはいませんか?ストレスを減らすには気分転換が大事です。直接会えない方とのテレビ電話やアウトドアなど、ご自分に合ったストレス発散法を見つけると良いと思います。
生活に注意して健康な生活をお過ごしください。
執筆者
医療法人社団EVEウィミンズクリニック 理事長・院長 小泉 基生
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